開発

経緯

Packexe社は、ガラス処理を効果的に行うソリューションの必要性に焦点を当ててきました。現在主流となっている方法は、ハード・ソフト面を「保護」(ブランケットとボディシールドを使用)する方法です。この方法だと常に2~3人の人手が必要となります。そのためガラスを粉砕することと、粉砕されたガラスによる危険をどう縮小するかという点に焦点が当てられてきました。ガラス処理専用の製品は今までも必要とされていましたが、製品として認識されるようになったのはつい最近のことです。

コンセプト

ある消防士がPackexe社 にカーペット保護フィルムを小型化できないかと提案したのが開発のきっかけでした。消防活動をしていない時は塗装工と内装工をしているこの消防士は、道路上で発生する衝突事故での車のガラス処理にカーペット保護フィルムを使用したらどうかと提案したのです。車を粉砕する際に、しっかりとガラスを固定できる強度のある専用粘着剤の開発が始まりました。その製品のロールの大きさは、車に貼付ける作業に適したサイズにしました。

Packexe SMASH システムの開発

Packexe社では、作業員一人でフィルムの貼付け作業を効果的に行えるような形にディスペンサーをデザインする必要がありました。ディスペンサーには発砲スチロールのローラーを採用し、気泡が入るのを抑えつつ車の輪郭に沿ってスムーズに貼付けできるように工夫しました。フィルムは、上手に貼付けできるよう、また無駄を省くためにもミシン目をつけました。雨風などの悪天候の中にも、フィルムの貼付け作業は非常にスムーズに行えることが実験で証明されています。このディスペンサーの開発により、特許申請中のガラス処理システムPackexe SMASH が生まれたのです。

製品テストでの優れた結果

さらに製品テストを重ねていくうちに、Packexe社 ではフィルムを塗布することでガラスの強度が高まることに気付きました。一部にはガラスに圧力がかかっても壊れないケースもありました。この段階では、エクセター大学のエクセター・アドバンスト・テクノロジーで試験を実施。その結果、Packexe SMASHを塗布することによりガラスの強度は2倍に高まることが分かり、粉砕による危険を42%軽減できることが判明しました。

Packexe社 はガラス処理方法を根本から改革

デザインからガラス処理までのプロセスを経て、Packexe社 は全行程の合理化にも成功。ガラスを強化することにより、Packexe SMASH はガラスを無理矢理粉砕し、その後ガラス除去の必要性をなくしました。そして今、救出現場にて危険と思われるガラスすべてにPackexe SMASHを塗布しておくことで、救出作業が始まる以前にガラスが安全に取り扱えるようになったのです。

SMASH Development

Packexe SMASH は世界中のレスキューチャレンジで活躍し、救出技術の飛躍に貢献します

消防・レスキュー業界に認められたPackexe SMASHは、時間の節約と能率アップにつながるソリューションと見られています。Packexe社 は、レスキューチャレンジ大会にも参加しています。UK各地域および全国大会、さらにTERC 国際チャレンジ大会にも出場、フランクフルトで開催される世界レスキュー大会にも参加します。世界チャンピオンである、ハンプシャー・ファイヤー・アンド・レスキューチームは、Packexe SMASHに協力され、積極的に本製品をチャレンジ大会、および現場で使用しています。ハンプシャー・ファイヤー・アンド・レスキューサービスのチームマネージャーで、ハンプシャー州のRTCスペシャリスト インストラクターのスティーブ・バロウ氏 (Steve Barrow)はこう語っています。

「Packexe Smash は、シンプルで汎用性の広いガラス処理システムです。交通事故などで被害者と救助者両方の安全を守ることのできるすぐれた効果を発揮してくれます。その他にも、たくさんの用途が考えられます。例えば、強制突入の場合など、ドアのガラスが飛び散らないように安全の確保が必要な場面に使えるでしょう。」

Packexe SMASHの未来

Packexe SMASH は世界のガラス処理方法を根本から改革します。交通事故現場での救出用に開発デザインされたものですが、Packexe SMASH は、事件現場の建物への強制侵入など、ガラス処理を伴う緊急サービスなどで有用なツールとなるでしょう。